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コンクリートにおしっこをかけたらどうなる?「基礎工事の注意点」 [住宅工事]

結論から言うと好ましくない(当たり前だろ!)
おしっこには「塩分が含まれる」からなんですが、その証拠写真がこれ
測定値が9.0を超えているんで問題ありですが、9.0と解釈して話を進めます。

おしっこ.jpg

こんなことした人がいたら教えて欲しいですが、カンタブ(生コンクリート中の塩分量測定計)

で実際のおしっこの塩分濃度を測ってみました。
推定 0.143kg/m3以上(註:単位がkgです)物凄い量の塩分だよ!

NOB_5672.jpg

お食事中の方失礼!

アホみたいな実験ですが

私は真剣(^^♪

しかし、おしっこに「塩分が有る」のは知らなかった?




おしっこの話は「ダメ?」と解っていただけたと思いますので本題の「基礎工事(コンクリート打設時)に現場監督が注意している事項」を書いていきます。

まず基本ルールから

コンクリートは練り始めてから打ち終わり(型枠内に流し込む・これ以上バイブレーターを当てない)まで90分(気温が25度以上の場合)というルールがあります。

コンクリートの納品伝票には「発車・到着時間」が書かれていますが、これは運搬にかかった時間です。

納入書.jpg


工場発車時刻が13時35分・到着時間が14時00分 運搬時間25分 これに練る時間(約10分)を足して35分←これを打設開始の一台目で私は必ず確認する。
大きな現場では、事前に車が渋滞する日に「工場から現場までの時間」を事前に計測しています。

90引く35で、残り55分になりますね!

つまり、残り55分で打設できないと判断される場合、この生コンクリートは使用できないんです。

だで、最初に打設計画を立てます(今回は必ず打てると解っていたのでしていません)

話を戻しますが、生コン車が到着したら「時間以外にもチェックする事項」があります。

配合計画書.jpg


これは配合計画書と云って、生コンの品質を示したもので重要な書類です。

私が打設開始時の一台目で確認していることは時間以外に、この配合計画書と納入書の「呼び強度、スランプ値、粗骨材の寸法、セメントの種類」を確認します。
そして「セメント量、水、細骨材1、細骨材2、粗骨材1、粗骨材2、混和剤1、水セメント比、細骨材率」が合っているかも確認しています。

特に生コンクリートを発注するときは「24-15-20」といった風に「24(呼び強度)15(スランプ値)20(粗骨材の寸法)」しか生コン業者(大抵は商社に連絡)に伝えないので、確認することに越したことはありません。なんで一台目で確認するんだよ!

そして、同時に試験を行います。

RIMG1599.JPG RIMG1598.JPG

これは工事の規模により「行なわない時もあります

でも木造住宅の場合でも、3万円くらいで出来るんでやった方が良いと私は思う!

本来はこの試験に合格しないと打設は出来ません

現場監督は朝からこんなことをやってます(^^♪

そして、打設が始まったら打設完了時間(その車)を確認します。

それが↓

管理票.jpg

これは提出の義務はありませんが、作るのは監督として当たり前かな?と思います。

全ての生コン車で90分を超えませんでしたが、胃が痛くなるぐらいコンクリート打設は気を使いますね!

しかしながら、勘違いされている方が多いので書きますが、現場監督は「生コンを打設することが仕事(これは職人の仕事)」ではなく「適切に打設されているか管理」することが仕事です。

現場監督の服装が汚れているのは恥なんだよね!

横道に逸れましたが

基礎工事(コンクリートの打設)では上記に書いたような事を重点に管理しています。

しかし、これ以外にも注意したいことがあります(ここまで、読んでいただけたんで最後まで読んでね)

※打設完了したら、ムシロをかぶすなどしてコンクリート内の水分蒸発を防ぐ
 急激な乾燥はクラックの原因になる。
 また、冬場のコンクリート温度を守る効果もある(4度以下になるとダメ)

※雨が降っている日はコンクリートを打設したらダメです。
 実際には無理な問題かもしれませんが、雨がコンクリートに混入するとコンクリートの強度下がります。また、コンクリートの耐久性も低下します。雨には粉塵が入っていることも考えなくてはなりません。なんで、雨が予想される場合は中止をするのが無難です。(コンクリートに水分が必要になるのは、初期硬化が始まってからなのでお間違いなく)

※コンクリートの打設が終わってから3日程度は型枠を外さず、上に物も載せない
 これは是非守って欲しいですね、コンクリートの型枠は5N/mm2の強度が出れば外しても良いというルールがあります。しかし、強度が出たから型枠を外すと大体の場合「急激な乾燥」に絶えれず、コンクリート表面にクラック(ひび割れ)が入り欠陥に繋がります。

※コンクリートの発熱が無くなるまで「散水養生」を行う。
 僕は必ずやりますね
 これでクラックの発生を少なくすることが出来ます。散水することでコンクリート内部と外部の温度差を少なくなるんだよ。

僕が気にしている事を書いたよ!

ここで記した内容は「建築士・施工管理技士試験」で出ます。

でも、実際にはここまで管理されていないのが現状です。

我が家「疎かな管理」してもらって大丈夫ですか?

間取り・内装・外装に気が行っていませんでしょうか?

僕の知る限り「基礎が大切」と理解している施主(建築主)は少ないです(汗)

高強度コンクリート?について、近日公開予定
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